大丹波狩猟塾 勢子長のある一日 1日目

2021年1月7日木曜日

巻き狩り

t f B! P L

令和2年12月30日、年末も押し迫る中、奥多摩鳩の巣、集合場所に7時に集合。
天気は青梅は曇り、奥多摩は小雨だ。
今日は八王子の狩猟グループ「夕焼けビックハンティング」との共猟となる。

8時より全員が山に登り始め、それぞれのタツに配置する。
今日は高い山が猟場なのだがタツが少なく、重要箇所のみ配置していく。
このあたりの匙加減が非常に難しい。
塾長は自分の犬は車に置き、隊員をタツに案内しながら山頂へ向かった。

勢子は3人、八王子グループの内海さん、りき、河辺である。
犬はレオ、ラル、エム、仔犬のドルを引き本仁田山へ向かいながら、川苔へ向かう横道を歩き、コブタカ山を経て本仁田山の山頂へ向かう。

今のところ、マクリは全く無い。山頂に着いた勢子は一服する。
内海さんはタバコ、りきはおにぎり、河辺はりきの持ってたハチミツ入りのホットケーキをもらいバクバク。(ウマイ!)

その頃には雨が上がって、ようやく青空がのぞき始めた。
塾長から「タツが配り終わった!」との無線が入り、勢子3人は山頂より下山していく。
犬を引きながら急斜面をトラロープの張られた場所を犬を後付けしながら下っていく。
後付けとは犬が人間より先に行くと犬に引っ張られて転倒するので、自分より後ろに犬を付ける行為を言う。狩猟で使うプロットハウンドは大型犬の中では小さい方だが、力が強いのだ。

暫く歩くが、まだマクリや足はない。
マクリとはドングリやミミズなどを捕食する為、落ち葉や土などをかき混ぜた跡を言う。
足とは、獲物が昨夜から朝方にかけて歩いた足跡のことを言う。
足は獣が付けた足跡や犬の反応を見て探して行く。

山頂から約300メートル程下り、池の平に着いた。そこは名前の通り平な部分があり、池が昔あった様な場所だ。
ここで足を探すと、あった! 1日前のマクリだ!!
犬は匂いを嗅ぐが鳴かない、尻尾は少しフリフリ、この様子を見て少し古いと判断する。

仕方ないので、そのまま下り始めた。
塾長から「子引きが居るよ!」との無線が入るが、我々は下山し続ける。
すると、またマクリがでた!
獲物を追う為、勢子3人がそれぞれ別れた。
内海さんは日向、りきは300メートル程下り、 河辺は日陰に。
しばらくすると、りきから「マクリはあるが古い。」との無線。
内海さんも「古い。」との無線が入った。
河辺は雑木林と杉山の境目を探るとエムが鳴いた!
周囲の状況から、足は新しく下りの子引きと判断!
内海さんと、りきを呼び寄せる。
足を確定させる為にラルとレオの反応を見て、これなら行けると判断した。
塾長に無線を入れ「足があった!」と報告。
塾長からは「準備はいいよ!」との返事。

ラル、レオを放つ! 日陰をワンワン鳴きながら獲物を追いかけて行く。
犬たちは、鳴き声を響かせながら匂いをたどり、どんどん下り始めた。
内海さんとりきは犬を追いかけて追って行った。
河辺は犬を引き下り違うマクリを探し求めて歩いた。
少しすると新たなマクリが出てきた。しかし犬の反応は薄い。

タツのいない所でラル、レオが下の方で大鳴きしている。
内海さんとりきは犬の鳴きを聞きながら犬の方へ向って行く。

エムとドルを放しながら河辺も下り始めた。
その様子を無線で聞いていた塾長が、タツの石川さんをプレハブの有る場所へ行くよう指示した。
りきが犬が鳴いている傍に行ったら人間の気配で猪が動き始めた。
たちまち2頭の犬が分かれて追い始めた。
エムと仔犬のドルもその2頭が鳴いている方へ行ったが少しコースが違い、石川さんが居るプレハブ方面へ鳴き下ろして行く。

銃声が2発鳴り響く!!

石川さんから12貫目の猪を仕留めたとの無線が入った。
エムとドルが石川さんの場所に着いたとの無線が入り、仔犬が噛みに入った。

レオとラルはそれぞれ別方向に追っている。ラルは誰も居ない白丸方面、レオは山の先端の鳩の巣方面。レオは日向から日陰に追い、石川さんが居るプレハブ方面へ追っている。
このまま落ちれば石川さん そのまま登れば別のタツにいるしんちゃんに掛かるはずだが、タツに掛からずどんどん登り始め、誰も居ない方向へ向かって進み、日没寸前で犬を逮捕。ラルはりきが白丸方面で逮捕した。

日没の為、塾長が全員下山を指示して猟は終了。

解体を始めた。
猪は脂ののりが最高!
ドングリをたらふく食べて、ぷくぷく!
最高の一日の猟となった。

今年初の猪

これが、大丹波狩猟塾の猟の日常。

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大丹波狩猟塾とは、約40名程で構成されている狩猟グループです。 奥多摩と青梅の山を拠点とした猪や鹿を狩る事を目的とした大物狩猟グループです。 活動は狩猟期のみで例年60頭は捕獲しています。 60頭?と言ってピンとこない人は狩猟する日は、ほぼ捕獲していると思って下さい。 猟犬はプロットハウンドという日本では珍しい犬を使用していますが、とても優秀な犬で1日中獲物を追いかけてもバテません。 猟の一日は朝暗いうちから山に入り、メンバー全員が猪の足跡を探す事から始まります。 獲物の気配があれば、無線連絡してそれぞれが獣道に配置に着きます。 勢子が発見した足跡の場所から放犬すると、猪の歩いたその通りに臭いを辿って寝屋まで行き猪を起こします。 ビックリした猪が獣道を使って逃げるところを待ち伏せたハンターが撃つ! と口で言うと簡単ですが、非常に奥が深い狩猟なんですよ~。 ですが大丈夫です!べテランの先輩が多く、狩猟の免許を持っていて狩猟をやったことがない人はもちろんのこと、持って無くても山に入り、犬を連れて猪を追い立て役の勢子と一緒に歩く人もいて楽しいグループです。 女性も参加されており、地域イベントにも参加できて貴重な体験ができますよ。 興味がある方は歓迎しますので是非、ご参加して下さい。

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