令和3年2月6日(土)晴れ、奥多摩の某高い山に9時集合。
タツメンバーは6人が集り、勢子は山田さん、河辺の二人。
今日の場所は雑木が8割りを占める山で、イメージとしては風船を膨らませて縛った部分の所にタツを配置し、勢子が犬を連れて歩き始めた。
犬はバース、デベ、ドルの3頭。少し歩くとドルとデベは大鳴き!
しかしバースは匂いは取るが鳴かない。よく見ると鹿の足跡だ。
そのまま進むとマクリがあった!
そのマクリの主は足跡から25貫から30貫程ある!
しかし、その足跡は1日遅れてそうだ。
少し進むとバースが鳴く!
これは新しいと判断して犬を放して猟を始めようと思ったが、今日は人数が少なく獲れる確率は低い。
塾長に電話連絡した。
今日やって獲れないより明日の人数が多い時にやった方がよいと思った。
(大人数でタツを張って必ず獲る)との河辺の思いと合致したので、タツのメンバーの皆んなに山の高い所から降りて頂きました。
明日までこの山に猪が居るのを願いながら山梨県と東京都の境の所に集まった。
時間は11時だ。これからどうする? から始まった話し合いで青梅のこの猟期やっていない所に集合することになった。
奥多摩から青梅に移動している時に気になった所があり、河辺は見に行った。
そこには25貫程の足跡があり!
ここなら小人数でも獲れると河辺は判断した。
入りの足跡があった所にショウ君、その上の中段に新宿さんを置く。
反対側の登山道に下から、石川さん、加藤さん、秦さん、山田さんとタツに着いた。
河辺はその間の小尾根に犬を連れて入り、足跡や犬の反応する匂いを探した。
タツの場所に向かってると秦さんから「足跡だらけのサクリがあるよ!」と無線が入った。
しかし、河辺も同じ高さくらいに登ってはいるがまだぶつからない。
しばらく登った所を横に逸れ、雑木に入った途端に上から降りて来てる足跡に当たった!
犬はバース、デベ、ドル3頭が大騒ぎしている。
犬ひもを木に縛り付け、足跡を見ると猪の足跡だ!
これ以上入り込むと猪の寝屋に近くなって、タツが張れて無いのに猪が出てしまうのでその場所でストップしていた。
しばらくすると山田さんから「タツが張れた。」と無線が入った。
「犬を放った!」と無線を入れた。
犬は3頭大騒ぎしながら少し下の方へ向かった。
すると無線で誰かが何かを言った。
(なんだった?)と思っていたら、「聞こえているか?」と無線が入った。
山田さんが「どうしたの?」と尋ねたら「転がった❗️」との事。
山田さんが再度「鹿ですか?」尋ねると「違う!猪だよ!」と聞こえた。
その頃、犬はまだ匂い鳴き。匂い鳴きとは朝方猪が歩いた寝屋までの匂い。
犬はまだ寝屋に行っていない、先程の犬を木に縛って鳴いていた声が聞こえていた!
巣抜けしていたのだ!
巣抜けとは何かの物音や犬の声に反応して眠りから覚めてしまい逃げだす事をいう。
皆なが「エッ?? 何?」という感じだった。
まだ犬を放ったが起きた様子の犬の鳴きでは無いのに、もう撃った。。。
びっくりでした。
その撃った人は新宿さんだった。
撃った一報から約1分後くらいに犬達は本鳴きになった。
新宿さんが猪は「まだ生きている。」と無線。河辺は犬がやられるから完全に留めるように頼んだ。
「ナイフで突いた!大丈夫!」との返事。
犬はすぐに猪の場所へ到着した。
せっかく皆んなに高い所へ登ってもらったが、すぐに決着が着いたので皆んなに降りてもらい 新宿さんの所に向かった。
ショウ君が着いたタツの所を通り、沢を渡り斜面を上がった所に新宿さんがいた。
見るとデカい!
軽く100キロ超えの大猪だ。
2〜3人では動かないので加藤さんには車番をしてもらい、その他の人には皆んな登ってもらって、やっと引きずり出した。
新宿さんは大満足の表情だった。「よかった!よかった!」と皆んながおめでとう㊗️ を言う。
捕獲場所で記念撮影し、大丹波狩猟塾のメンバーに送った。
すぐに大勢の方から、お祝いの言葉が返ってきた事を新宿さんに伝えた。
彼も喜びの表情を隠し切れない程の嬉しさが、皆んなに伝わった。
これが大丹波狩猟塾の日常。
この猪の肉は今年一番の脂の乗りで最高の雌猪だった。
嬉しさを隠しきれない |
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